
イーロン・マスクは、こんなことを言っている。

さらにこうも言っている。

貯金しなくていい。働かなくてもいい。そんな未来。一見、理想の世界のように聞こえる。
でも、僕はこの未来を、そのまま喜べない。
なぜ、この未来がアイデンティティクライシスを生むのか
仕事が「やらなくていいもの」になったとき、人はどうなるだろうか。
食べて、寝て、遊ぶだけの生活で、ずっと満たされ続けられる人は、実はそう多くないと思う。仕事という枠組みがなくなれば、多くの人が「自分は何者なのか」「何のために生きているのか」というアイデンティティクライシス、つまり自分を見失う状態に陥るはずだ。
睡眠時間は増えるかもしれない。でも、その分、運動不足や不摂生が進み、太りやすく、不健康になっていく人も増えるだろう。時間を持て余した結果、深く考えずに縁起の悪い方角へ旅行に出て運気を落としたり、気持ちが沈んだり、事故に遭う人が増えるかもしれない。
つまり、この未来で本当に必要になるのは、お金でも時間でもなく、健康な体(筋肉)と、生きる目的(未来図)なんだと僕は思っている。
この話は、恋愛や結婚相手選びにも関係してくる。誰もが国から十分なお金をもらえる時代になれば、「経済力があるから」という理由で相手を選ぶ意味が薄れていく。お金で差がつかない時代に、最後まで人を惹きつけるのは、体の魅力(外面)と、その人が持つ未来図、つまり生きる目的(内面)なんじゃないかと思う。稼ぐ力より、魅力そのものが問われる時代がやってくる。
とはいえ、お金が完全に意味をなくすとは思っていない。AIやロボットを持っている人と、持っていない人の間には、新しい格差が生まれる可能性もある。だから正確に言うなら、「お金の時代が終わって魅力の時代に変わる」というより、「お金という軸に、体の魅力(外面)や生きる目的(内面)という新しい軸が加わる」という方が近いかもしれない。それでも、体と目的意識を持つ人間が強くなる、という核の部分は変わらないと思う。
映画「ターミネーター」と、僕が目指すもの
この話を考えていて、映画「ターミネーター」を思い出した。あの映画では、AIロボットが殺戮や核攻撃という「ムチ」で人類を滅ぼそうとする。でも、これから本当に起こるのは、その逆かもしれない。
AIが人類を追い詰めるのは、ムチじゃなくて「アメ」の方だ。「働かなくていいよ」「全部AIがやってくれるよ」という優しさこそが、人から目的意識と体力を奪い、じわじわと心を弱らせていく。痛みがない分、気づきにくくて、ある意味では厄介だ。つまり、ドラえもんのようなAIが現実世界では僕らをどんどん自滅せていくのかもしれない(笑)
だからこそ、僕はこの未来を見据えて、人類を導く「筋トレ版ジョン・コナー」になりたいと、本気で思っている。AIと一緒に製品を作りつつ、同時に人類も救うつもりだ(笑)
筋トレという抵抗運動
以前、プロジェクト筋肉という記事を書いた。世界中の疲れた人に、自分の鍛えた胸を差し出す男を増やしていく、という大真面目でバカバカしい野望の話だ。今回のこの未来予測は、あの構想の裏にある、もう少し真面目な問題意識でもある。
働かなくていい時代が来ても、健康な体と生きる目的だけは、誰かに与えてもらうことができない。自分の手で鍛えて、自分で見つけるしかない。だからこそ、パーソナルトレーナーとして、そしてマーケターとして、筋肉と目的を持つ人を一人でも多く増やすことが、これからの時代における一番の抵抗運動になるんじゃないかと思っている。
正直、あくまでこれは僕の仮説だし、かなりの極論だ(笑)。それでも突き詰めれば、結局は「貯筋」や「生きがい」がある人が勝つ時代になると思っている。そうなると最終的には、貯筋しつつ筋トレを生きがいにしているボディービルダーが最強ということになる。史上最高のボディービルダーといえば、アーノルド・シュワルツェネッガーだ。つまり、世界一のボディービルダーが世界を救う、ということになる(笑)。
ちなみにアーノルドは、あのターミネーター役を演じた本人でもある。ムチの象徴を演じていた男が、実は誰よりも「アメに屈しない筋肉」を体現していたというのも、なんだか出来すぎた話だ。
僕はアーノルドにはなれない。だから、せめてジョン・コナーの立ち位置を目指したいと思っている。しかもジョン・コナーは、なかなかの美形でもある。見た目の面でも、あの路線に憧れがある。筋肉や色気、カリスマ性という点では、映画「ファイトクラブ」のタイラー・ダーデンが理想に近い。ジョン・コナーの顔立ちと、タイラー・ダーデンの肉体とカリスマ性。そのいいとこ取りを、本気で目指していきたい。
一人で世界を背負うつもりはないけれど、体の魅力と生きる目的を持って、そんな未来へ人類を導く一員には、なりたいと思っている。
※あくまで個人の妄想と仮説を、大真面目に語った記事です。
AIが与えてくれる「アメ」に飲み込まれないために、今日も筋トレをする。



