
20代前半の僕は、正直「お金・数字」を追いかけていた。マーケターとして、アフィリエイトで小金を稼げるようになったこと。それが最初のゴールだった。
大阪の広告代理店に入り、彼女のために正社員として頑張ろうとしたこともある。当時は月100時間近い残業をこなしながら、過労死しかねないほど働いていた時期もあった。でも関係はうまくいかず、激務の末に代理店も辞め、収益も衰退し、しばらくニート生活を送った時期もあった(このあたりの詳しい経緯は「20歳、ビジネスの世界に飛び込んだ僕のキャリアの軌跡」に書いた通り)。
そんな中で、ある日、同じマンションでジムウェアを着たお姉さんとすれ違った瞬間、「これだ」と思った。その日から筋トレと食事制限を始めた。
数字を追いながら、実は別のことに投資していた
パーソナルトレーナーとマーケターを掛け合わせた今の働き方にたどり着いてから、かたぎり塾日吉店で無料体験予約数を32件から50件、約1.6倍まで伸ばせた。確かに嬉しい結果だった。
でも、あるとき立ち止まって気づいたことがある。これは数字のゲームじゃなかった、ということに。
マーケターとして数字を追いかけている間、僕はずっと同時に、自分の内側——肉体・精神・感情——に投資し続けていた。分子栄養学を学び、サプリやハーブを試しては失敗し、筋トレを続け、肉体を作り替えた。うまくいかないことも多かった。栄養素の摂り合わせを間違えて体調を崩したこともあるし、それでも試行錯誤をやめなかった。
そうしたら、人との関わり方も、自分に対する自信も、目に見えて変わっていった。自分を魅力的に伝える能力や内側の力を磨けば、人との出会い方そのものが変わっていく。仕事でも、同じように人から興味を持って来てもらえる状態を作れるようになった。人生そのものが動き出した実感があった。
「本当に欲しかったのは、実績や数字だったのか?」
自分にそう問いかけたとき、答えは違った。
何に投資してきたのか
振り返ってみると、僕が本当に投資してきたのは、スキル・才能・体・脳・心・スピリチュアルという、目に見えない内側の資産だった。
体はもちろんだが、脳(知識・スキル)も同じくらい重要だった。コピーライティングやマーケティングの学びは、仕事だけでなく、自分自身を伝える力にもなった。心の面では、ASDという自分の特性を直視し、栄養素で補いながら、コミュニケーションの土台を整えてきた。そしてスピリチュアルな学びは、方位学やマインドセットという形で、日々の選択の指針になっている。
どれか一つだけでは足りなかった。体・脳・心、この3つが噛み合って初めて、外側にも変化が現れ始めた。
虚弱体質だったからこそ、たどり着けた答え
僕はもともと、帝王切開・低血糖・低カルシウムで生まれた、虚弱な子どもだった(このルーツについては「帝王切開・低血糖・低カルシウムで生まれた僕が、なぜ人一倍健康オタクになったのか」に書いた)。不登校・ニート・フリーターの時期もあった。
だからこそ確信していることがある。人は、外側の実績を積む前に、まず自分の内側——肉体・精神・感情——に投資することで、驚くほど人生が変わる。僕自身がその証明だった。
アフィリエイト時代の小金でもなく、今の実績の数字でもない。夜型である自分の働きたい時間に働けて、お客さんに愛されて、使いたいものに経費として使える——かつて夢見ていたよりも理想的な、今この生活そのものが、僕にとっての本当の宝物だった。そしてそれ以上に、この変化を体験できたこと自体が、何より大きかった。
だから、この仕事をしている
僕はこの体験を、自分だけのものにしておきたくない。
内側に投資することで人生が変わる人が、一人でも多く増えてほしい。だからこそ、パーソナルトレーナーとして目の前の一人ひとりと向き合い、マーケターとして全国のジムに、健康と自信を届ける仕組みを作っている。
トレーナーとしては、会員さん一人ひとりの体だけでなく、そこから生まれる自信の変化まで見届けたい。マーケターとしては、同じような思いを持つジムオーナーが、正しく見つけてもらえる仕組みを作りたい。この二つの役割は、僕の中では別々のものじゃなく、「内側への投資が、外側の人生を変える」という、一つの確信でつながっている。
もしあなたが今、何かに迷っていたり、人生を変えたいと思っているなら伝えたい。先にお金や実績を追いかける必要はない。先に、自分の内側に投資してみてほしい。それは回り道に見えて、実は一番の近道だったりする。
僕自身がそうだったように。そして、あなたが変わっていく姿を、僕は今の仕事を通して支えていきたい。



