先日、彼女からもらったある1枚のJALの国内旅行用のリゾートのチラシが、コピーライティング的にとても興味深かったので、その話を書きます。
僕が興味深いと感じた、そのJALの国内旅行用のチラシがこれです。
結論から言うと、与論島を「ヨロン島」と表記しているキャッチコピーのアイデア(コンセプト)がすごい。
漢字表記をカタカナ表記することで、普通の国内旅行プランのオファーが、まるで特別な海外旅行プランのようなオファーになっています。
ここがものすごく興味深いです。
僕も思わず「え、たしか与論島って日本なのに外国にあるの!!?」と思ってしまいました。
ちなみに彼女はこのチラシの魅せ方で、ヨロン島を本気で海外の島だと思ってました(笑)
なので僕が「ここは日本国内の島だよ」と言ったら、彼女も目を丸くしてかなりびっくりしていました(笑)
そのくらいこのチラシのキャッチコピーの表現やコンセプトはすごいです。
このJALの旅行チラシは、
与論島 → ヨロン島
にすることで、日本の島なのに良い意味で外国の島だと読み手に錯覚させています。
同時に、この旅行チラシに載せてある海やビーチやコテージの画像も、海外のものだと思ってしまうくらい綺麗ですしね。
この旅行チラシの中の途中にある小見出し(サブキャッチ)も、ラグジュアリー感があって興味深いですしね。
非日常度も強いですし、このコンセプトはかなり大きな価値を生んでいます。
ゆえに、価格が大人1人26400円~85800円でも安く見える。
(国内旅行の料金としては決して安い金額ではないですが・・・)
なぜなら、ここを外国の島だと錯覚させることで、比較対象が国内旅行ではなく、海外旅行になるからです。
一般的な海外旅行のプランは普通に価格が数十万円以上とかするので、そこと比較すると安く感じてしまうとゆーわけです。
これはマーケティング的にも、すごい上手な旅行プランの魅せ方です。
ちなみに僕がこの興味深いチラシをさらに改善するとしたら、チラシのヘッドラインの「空からびゅんと」の部分を「パスポートのいらない」に変更します。
なぜなら、コピーライティングで最も重要な要素の1つは「興味性」だからです。
そして「え!!?外国の島!!?しかもパスポートいらないの!!?」という興味性の要素を入れてキャッチコピーの引力をもっと強くします。
他にも、コピーライティングで最も重要な要素の1つである「具体性」も改善します。
これはチラシのヘッドラインに価格ではなく、お客様の満足度なり、部屋の広さなり、他の具体性のある数字を入れます。
なぜなら、価格が最初にあるとお客様が旅行の価値を感じる前に、全てを金額だけで判断してしまうからです。
ゆえに、先に価値が伝わるよう別の具体的な数字をチラシのヘッドラインに入れて、価格は必ず最下部に入れます。
最後に、コピーライティングで最も重要な要素の1つである「ベネフィット」も追加します。
これは、チラシのヘッドラインに「奥様が飛び跳ねて大喜びし、旅行後には人が変わったかのようにあなたに対して優しくなってしまう」とか「あなたの彼女が泣いて大喜びし、旅行後には毎日あなたに愛情たっぷりのお手製弁当を作ってくれるようになる」といったようなベネフィット(読み手の理想の未来)を入れます。
ちなみに、男性がターゲットの場合はこのような読み手の理想の未来を語るのは本当に効果抜群です。
なので、絶対に入れたほうがいいです。
※ただ、女性がターゲットの場合はベネフィットをゴリ押しすると逆効果になる場合もあるので、ベネフィットの代わりに、何が見えるか・何が聞こえるか・何が匂うか・どんな味がするか・どんな感触がするかの「五感性」を入れるといいです。これはまた別の記事でくわしく解説しようと思います。
僕の場合は、この3つの要素を加えて成約数を伸ばします。
ただ、今のコロナ自粛の影響下だと、旅行の申込数増やすには、GoToキャンペーンの助けとか、換気+消毒+免疫力を上げる環境の用意とか、免疫力を上げる料理(エキナセア+にんにく+しょうが+エルダーベリー+レンギョウ+スイカズラ+たまねぎ等)の用意とか、コロナになったら100%旅行代金お返しします返金保証みたいな、色んな安心材料がさらに必要だと思うけど。。。
そんなわけで、JALの国内旅行用のチラシがコピーライティング的に、とても興味深かったという話でした。
では、今日も最後までお読みいただき感謝してます。