
「自分の才能って、結局何なんだろう」
これは、多くの人が一度は抱く問いだと思います。僕自身、20代の多くの時間をこの問いに費やしてきました。就活に落ち続けた時期も、正社員として働いていたときに過労で退職した時期も、根っこにあったのは「自分に何ができるのか分からない」という感覚でした。
その状態から抜け出すきっかけになったのが、手相家・ライフコンサルタントの西谷泰人さんの考え方と、八木仁平さんの才能理論でした。この記事では、この2つの理論と、実際に自分自身に当てはめてみて見えてきたことをお伝えします。
なぜ、才能は自分では気づきにくいのか
才能というと、多くの人は「人より秀でた特別な能力」をイメージすると思います。でも実際には、才能は当たり前すぎて、本人には見えにくいものです。自分にとって自然にできてしまうことは、「みんなもできるはず」と思い込みやすく、わざわざ才能だと認識する機会がありません。
だからこそ、外側から与えられた基準(学歴・年収・肩書き)ばかりを追いかけてしまい、自分の内側にすでにある才能に気づかないまま、時間だけが過ぎていく。僕自身、まさにそのパターンにはまっていた時期がありました。
西谷泰人さんの「15〜17歳の頃に熱中したもの」という視点
西谷泰人さんは、手相・方位学を専門とするライフコンサルタント・占い師です。これまで数万人規模の鑑定を行い、著書も多数出版されています。その西谷さんの考え方の中で、僕が強く影響を受けたのが「15歳から17歳頃、夢中になっていたものの中に、その人本来の才能や興味の種が眠っている」という視点です。
思春期のこの時期は、周囲の期待や将来の損得勘定にまだそこまで縛られておらず、純粋に「好きだからやっていた」という熱中の仕方をしやすい時期です。だからこそ、この時期に熱中していたものには、その人の本質がにじみ出やすいという考え方です。
八木仁平さんの才能理論
もう一つ参考にしたのが、自己理解プログラムで知られる八木仁平さんが提唱する才能の見つけ方です。八木さんは著書『世界一やさしい「才能」の見つけ方』などで知られ、自己分析メソッドを体系化して多くの人に提供しています。「好きなこと」「得意なこと」「大事にしていること(価値観)」の3つが重なる部分にこそ、その人の天職があるという考え方で、それぞれを言語化して洗い出していくワークが特徴です。
- 好きなこと:情熱を持って取り組める分野・興味の対象
- 得意なこと:無理なく自然にできてしまう、自分にとっての才能・特性
- 大事なこと:何を大切にしたいかという、自分の価値観
この3つが重なる場所を見つけることが、天職を見つける近道だという考え方です。
実際に自分の15歳の頃を振り返ってみた
この2つの理論を知ったとき、実際に自分の15歳前後の頃、何に熱中していたかを書き出してみました。出てきたのは、空手・筋トレ・格闘技、原付バイク改造、釣具改造(リール改造やルアービルディング)、スピリチュアル・哲学の本、バンド演奏、ベースギターの改造、英会話、弁論やスピーチで人前に立つこと、文化祭実行委員長としての委員会活動、裁縫でのダメージジーンズ製作、洋楽、ボディメイクなど、かなりバラバラなリストでした。
一見すると脈絡がないように見えたのですが、共通するテーマを探してみると、「改造・カスタマイズ・ものづくり・発信」という軸が見えてきました。
さらにこれを抽象化していくと、格闘技や筋トレは「フィジカル・肉体的なかっこよさ」への興味、外国語は「異文化・知的なかっこよさ」への興味、改造全般は「オリジナリティ・唯一無二の個性の表現」、弁論やスピーチや音楽は「情報発信・人を魅了する力」という形で整理できました。
八木理論と重ね合わせてみる
このリストを、八木仁平さんの「好きなこと×得意なこと×大事なこと」の枠組みに当てはめてみると、もう一段クリアになりました。
僕の「好きなこと」は、筋トレ・肉体改造、スピリチュアル、語学、格闘技、ものづくり。「得意なこと」は、教えること、体系化・システム化すること、分析すること。「大事なこと」は、生きづらさを取り除くこと、権威や習慣に対して疑問を持ち挑戦すること。
この3つが重なる場所にあったのが、今の「現役パーソナルトレーナー×Webマーケター」という働き方でした。肉体改造という「好きなこと」を教える立場でいながら、GAS・Claude APIを使ってジムの集客の仕組みを体系化・自動化するという「得意なこと」を活かし、ジムオーナーの「集客の悩み」やジム会員の「体の悩み」という生きづらさを取り除く「大事なこと」も満たしている。15歳の頃のリストと、今の仕事が、思っていた以上につながっていました。
自分の才能を見つける4つのステップ
実際に自分でやってみた手順を、ステップとして整理しておきます。
ステップ1:15〜17歳の頃、熱中していたことを書き出す
損得勘定や将来の計画を抜きにして、当時ただ夢中になっていたことを、思いつく限りリストアップします。目安として10個以上出すと、共通点が見えやすくなります。
ステップ2:共通するテーマを探して抽象化する
リストが出そろったら、「なぜそれが好きだったのか」を一段掘り下げて、共通するテーマやキーワードを探します。一見バラバラに見える趣味も、抽象化すると同じ軸でつながっていることがよくあります。
ステップ3:好きなこと・得意なこと・大事なことを書き出す
八木仁平さんの枠組みに沿って、「好きなこと(情熱を持てる分野)」「得意なこと(自然にできてしまうこと)」「大事なこと(大切にしたい価値観)」を、それぞれ別々に書き出します。
ステップ4:3つが重なる部分と、今の仕事を照らし合わせる
書き出した3つのリストを見比べて、重なっている部分を探します。そのうえで、今の仕事や日々の活動が、その重なりとどれくらい一致しているか、あるいはズレているかを確認します。ズレが大きいほど、そこに軌道修正のヒントがあります。
最後に書き出したものをAIに整理してもらうのもおすすめです。
才能を見つけるために、今すぐできること
もし今、自分の才能がよく分からないと感じているなら、まずは紙とペンを用意して、15歳の頃の自分を思い出すところから始めてみてください。答えは、探しに行くものというより、すでに自分の中にあるものを、思い出しにいく作業に近いと感じています。













