
新規の集客に力を入れているのに、なぜか会員数がなかなか増えていかない。そんな感覚がある場合、実は原因は集客ではなく「退会」の方にあるかもしれません。
こんにちは、フィットネスジム専門のWebマーケター、ぎんじろう(帯刀銀次郎)です。現役パーソナルトレーナーとして現場に立ちながら、Web集客の改善にも取り組んできた立場から、この記事では退会率と新規集客の意外な関係についてお伝えします。
なぜ退会率を無視できないのか
穴の空いたバケツに水を注いでいないか
新規集客に予算と労力をかけているのに会員数が伸びない場合、多くは「穴の空いたバケツ」状態になっています。どれだけ新規会員を獲得しても、同じくらいのペースで退会していれば、会員数は横ばいのままです。しかも、新規獲得には広告費やMEO・HP改善などのコストと手間がかかるのに対して、既存会員に継続してもらうことの方が、多くの場合はずっと少ない労力で済みます。
新規集客ばかりに目が向きがちなのは自然なことですが、退会率を放置したまま集客だけを強化するのは、遠回りになってしまいます。
現場で見てきた「静かな離脱」
父が主宰していた空手道場が閉まった経験から僕が学んだのは、「良いサービスでも、関係性が続かなければ意味がない」ということでした。パーソナルジムのトレーナーとして現場に立っていると、退会の多くは、大きな不満が爆発した結果ではなく、静かに熱が冷めていく形で起きるのを実感します。分かりやすいクレームよりも、この「静かな離脱」の方が厄介です。
退会率が下がると、なぜ新規集客にも効くのか
退会率と新規集客は、一見別の話に見えて、実は強くつながっています。
会員さんが満足して通い続けてくれると、自然と良い口コミが生まれやすくなります。口コミの件数と内容は、Googleマップでの表示順位(MEO)にも、新しく検索してくる見込み客の信頼にも直結します。つまり、既存会員の満足度を高めることは、間接的に新規集客の土台を強くすることにもつながっているのです。
逆に、不満を持ったまま退会する会員が増えると、ネガティブな口コミや評判が広がるリスクも高まります。せっかくMEOやHP改善に力を入れても、既存会員の満足度が低いままでは、その効果が相殺されてしまうこともあります。
退会率を下げるために、現場でできること
入会直後のフォローを厚くする
多くのジムで、退会が最も起きやすいのは入会後の早い段階です。最初の数週間で「続けられそうだ」という実感を持ってもらえるかどうかが、その後の継続率に大きく影響します。
小さな変化を、こまめに共有する
体型や体力の変化は、本人が思っている以上に自覚しにくいものです。トレーナー側から「先月より明らかにフォームが安定してきましたね」といった小さな変化を言語化して伝えることで、本人のモチベーション維持につながります。
満足度が高いタイミングで、丁寧にコミュニケーションを取る
会員さんの満足度が上がっているタイミングは、関係性を深める好機でもあります。このタイミングで丁寧に声をかけることは、継続率を高めることにも、口コミを依頼することにも、どちらにも良い影響があります。
継続前提のコミュニケーション設計にする
一回一回のセッションを単発の取引として扱うのではなく、「継続していく関係」として設計することが大切です。ちょっとした声かけの積み重ねが、結果的に退会率に効いてきます。
とにかく褒める
シンプルですが、効果が大きいのが「褒めること」です。フォームが少し良くなった、前回より重量が扱えた、継続日数が伸びた——どんな小さなことでも、トレーナーが気づいて言葉にすることで、会員さんのモチベーションは大きく変わります。
種目にレベル分けを作り、ゲーム感覚で成長を実感してもらう
種目そのものに「レベル」を設定し、段階的にレベルアップしていく設計にすると、成長が可視化されてモチベーションが続きやすくなります。例えば、腹筋の種目一つでも次のように段階を作ることができます。
- レベル①:フロアニートゥチェスト
- レベル②:シーテッドニートゥチェスト
- レベル③:ライイングニートゥチェスト
- レベル④:ダンベルライイングニートゥチェスト
「今日からレベル②に上がりましょう」という声かけ一つで、会員さんにとってはゲームのレベルアップのような達成感になります。
最初にゴール設定を一緒にやり切る
入会直後、体重・目標達成の日時・PFCバランス・摂取カロリーといった目標数値を、カロリー計算アプリを使いながら一緒に設定します。ここで大事なのは、設定して終わりにせず、アプリの使い方まで実際にレクチャーして、本人が一人でも運用できる状態にすることです。目標が曖昧なまま通い続けている会員さんほど、途中でモチベーションを失いやすくなります。
トレーナー自身が理想に向かい続ける
最後に、トレーナー自身が自分の理想の肉体や知識に向かって研究・改造を続け、魅力や生き様を磨き続けることも、地味に効いてくる部分です。会員さんは指導内容だけでなく、トレーナー自身が本気で自分と向き合っているかどうかも、無意識のうちに見ています。
健康面・美容面でトレーナー自身が魅力的であり続けると、それ自体が会員さんにとっての憧れになります。「このトレーナーに教わり続けたい」という気持ちが生まれると、単なる利用者から一歩進んで、ファンとして継続してもらえるようになります。
体だけでなく、人生そのものをサポートする意識を持つ
そして何より、指導の目的を「体を変えること」だけに留めず、「肉体改造・体質改善を通して、会員さんの人生そのものを良くする」というところまで意識を広げることが、一番大きな差になります。見た目や数値の変化はもちろん大事ですが、その先にある自信や生活の質の向上まで一緒に考えて伴走してくれるトレーナーには、会員さんも強い信頼と感謝を感じてくれます。この感覚こそが、退会率を下げる一番の土台なのだと思います。
今すぐ、集客と定着はセットで考える
退会率を下げる取り組みに、大きな追加コストは必要ありません。日々の関わり方を少し見直すだけで、変えられる部分がほとんどです。
新規集客の施策に力を入れる前に、まずは今の会員さんとの関係性を一度見直してみませんか。新規集客と定着は、どちらか一方だけでは効果が半減してしまう、セットで考えるべきテーマです。
ホームページやGoogleマップの改善と合わせて、既存会員との関係づくりも見直したい方は、まず現状のHP・MEOをチェックしてみてください。
あなたのジムのHPとGoogleマップ、予約が取れる状態になっていますか?
フィットネスジムWeb集客セルフ診断シート(29項目)を無料でプレゼントしています。ご自身のジムのHP・MEOの現状を、まず1分でチェックしてみてください。














